12/5 千葉県野田市の山口建築の棟梁 山口朝市氏が亡くなった。
80歳だった。
氏は長年 角幸(私の実家 材木店)のお得意様であった。
数々の寺社建築に携わり、見事な作品を残している。
私が角幸の中に、インテリア事業部を作ったばかりのころも、
柏の少林寺さんの庫裏の造営に携わっておられた。
私をコーディネーターに起用してくれ、いろいろのことを教えて下さった。
打合せにうかがうと、太い柱から下に行くほど太くなる丸柱を削りだしている。
翌日もその翌日も削りだしている。もともと丸柱が入っていたのを、掘り起こしているかのようだった。
仕上がると、今度はノミでボタンの花を削りだしている。
翌日も翌日も。
お弟子さんたちに‘すごいですね‘と声をかけると、‘気に入るまではあのままだぞ‘と少し困り顔だった。
修行時代から並々ならぬ集中力で、努力を重ねた人だったそうだ。
見事な職人の技と集中力に触れた、身の引き締まる時間だった。
棟梁は幸せだ。精魂傾けた仕事がずっと残る。
真ん丸な笑顔とやさしい語り口の親方。
どうぞ安らかに。
感謝とともにご冥福をお祈りします。
中村公子
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