7月の下旬、茨城県産の桧、杉材のブランド化事業の一環として
他県材の調査で岐阜県を訪れました。
岐阜県と隣接する長野県で生じる桧をこの日本では遠い昔から
東濃桧、木曽桧、などと呼びそして尊んできました。
桧本体も木造住宅をちょっとでもかじった人はその木肌の色や香り
建築材としての性能、どれもこれも超一流です。
でも今回 私がお話したいのはそれを生じる場所 『森』です。
私たちが訪れたのは『神宮備林』と呼ばれる それはそれは深い
森でした。このような場所を聖域と呼ぶのでしょう。
国有林の為、辿り着くまでにはいくつかの検問とゲートがあり
胃が出そうな山道を30分以上登ったり下りたり進みます。
決して一人では怖ろしくて来れません!
木々が一瞬途切れた場所から案内して頂いた方が指を指す
方向に見たのが一枚目の写真です。
そこに折り重なって見える木々の一本一本が樹齢200年から400年
とのお話で完全に昇天!
木を見ても森を見てもそのスケールの大きさ、溜息となんだか涙が
が出てきました。
私の様なおチャラけた人間もこの森を降りてきたらきれいな心と身体に
なっている事と思います。 今現在もその状態です。
神宮備林を形成する桧1本1本もとても重要なものですが
それらが集まって生じるこの森のこの景色は、永遠に
この場所に在り続けてほしいと強く思います。
2泊3日に亘るこの調査はとても内容の濃い素晴らしいもの
となりました。
又 次のチャンスに、この場でお話いたいと思います。
設計課 鈴木でした。
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